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アナウンサー&パーソナリティ

本のリリックノート

2024.06.24 Monday
本とのつながりについて、勝手ながら、この場をお借りして振り返ってみます。
幼い頃は、家で絵本の読み聞かせをしてもらうのが好きでした。

小学生のときは、放課後、よく学校の図書館で過ごしていました。だいたい、宿題をせずに友だちと話したり本を読んだりしていましたね。本を読む中でストーリーを理解したくて、わからない漢字を調べるようになった気がします。

中・高はテストや模試の問題に出てくる小説がおもしろいと、本のタイトルを覚えておいて、後から本を借りて続きを読んでいました。テスト問題に載っているのは一部なので、続きが気になってうずうずしてしまうこともありました。(みなさんは、テスト中は集中したほうがいいですよ!)

大学時代は、大学図書館の蔵書量や建築がすばらしいのと、教授から本をおすすめされる機会も多く、授業がない日も図書館に通っていたと思います。図書館の本を借りるとき、私は貸出表の日付をチェックするのが好きで、「私の前にこの本を手に取った人は、私が生まれるずっと前にこのキャンパスに通っていたのか…」と思いを馳せたり、一番上に日付スタンプが押されたときは「私が最初か!ようこそ~!(本に対して)」と喜んだり。(笑)
大学図書館で活動するサークルに所属したり、大学生協の季刊誌の読書スタッフとして活動したりしていて、読書や図書館が好きな仲間と話せる時間を楽しんでいました!ビブリオバトル(書評合戦)の開催や、図書館の展示に携われたのも幸せでしたね。
ちなみに…図書館のサークルがご縁で、大学図書館の閉館アナウンスを担当して、今でも流れていたりします…!

これから、今まで出会った本たちを私の読書体験とともに紹介していけたらと思います。
お付き合いいただけたらうれしいです。


■「新たな環境にまだ馴染めないあなたへ」
小野寺 史宜『ひと』(祥伝社、2018年)

【読書コメント】
人材に代わりはいても、人に代わりはいない。家族を失い、経済的な事情から選択肢が狭まった聖輔は、物事を「譲りながら」生きていく。でも、生活事情が変わったからこそ巡り会えた人たちがいたし、孤独になったからこそ今まで気がつかなかった、人がもつあたたかさを彼は感じた。コロナ禍の一人暮らしでスタートした私自身の大学生活での、かけがえのない出会いとも結びつけて、共感して読み進めていた一冊。聖輔が最後に「誰にも譲れない人」の存在に気がつき手を伸ばそうとしていることが、とてもうれしい。